Broadwell-Uのグラフィック性能を調べる

 第5世代Coreプロセッサの軽量モバイル版Broadwell-Uについて、ゲーミングに関するベンチマークを調べてみたんだけど、グラフィックの性能がやばい。

 Broadwell-Uに搭載されるのは、Iri 6100/HD6000/HD5500の3種類のグラフィックで、CPUの型番が5×57にはIris6100、5×50にはHD6000、その他の型番にはHD5500が乗ってる。
 同じグラフィックでもCPUによってクロック仕様が異なるために性能が違うんだけど、Iris6100とHD6000は48EU(EU=実行ユニット数)、HD5500は24EUというのが基本。
 現在、出荷されてるのはHD5500のモデルだけなんだけど、それとIris5100(40EU)をベースにHD6000等の性能を予想すると、3DMARK Vantageのスコアは6000あたりになりそう。 この性能は、2013頃のハイミドルに乗っていたGeForce GT740Mに近い数字で、ROであれば1280×720のウィンドウや1920×1080フルスクリーンで普通にプレイ出来るレベル。
 HD6000搭載のCPUとして、値ごろそうなのはCore i5 5350Uあたりだけど、14/15.6インチクラスのエントリーミドルのノートでは市場価格は6~8万円あたりになるはず。
 2~3年前のゲーミング以外のハイミドルクラスノートからなら、このへんのPCに乗り換えても同等以上で使えそう。
 HD5500では、狩りはちょい厳しく露店用になるけど、そこから1~2万円追加してHD6000をチョイスすれば普通に狩りに行けるので、5350U搭載のベーシックノートがお手軽RO環境に良さそうだな。

 HD5500と6000の差は、高負荷系のアプリケーションでの差になっていて、古いDX処理ではあまり差が無く、DX11とかではじめて違いが出る感じ。 これは、EU数をあまり増やしてもメモリ帯域の都合で高い性能が出ないからだと思われる。
 ROの場合は、処理内容が古いDXベースなので、HD5500とHD6000の差はそれほど大きく無さそうなので、Core i7 5500Uや、i5 5200Uでも悪くない選択となりそう。 5500Uと5200Uではクロックの違いがあり、5500Uの方が多少性能が良く、5500U≒5350U>5200U位になる模様。

 オススメとしては、Lenovo ThinkPad E450 Core i5 5200UモデルにフルHDがクーポン狙いで6万円台で買えて良いかと思う。
 フルスクリーンオンリープレイヤーならHDモデルで良いが、ウィンドウでプレイする場合にはHD+以上じゃ無いとゲームウィンドウが小さくなりすぎる(クエ情報なんかを表示しつつプレイするなら、フルHD画面に1280×800ゲームウィンドウ位がちょうど良い)

今年のPC傾向メモ

・スマホ・タブレット系にCherryTrailが登場する。
 Intel Atom Z3000シリーズBayTrailの後継コア、x3/5/7シリーズとなる。
 Q1に一部出荷の模様。
 クロック上昇は1~2割程度だが、プロセスが22>14nmの微細化で消費電力の向上が期待出来るほか、ビデオユニットは従来の4から16に大きく増えて、軽量3Dゲームの実行や、動画変換の高速化が期待出来る。
 タブレットなどの買い換えに良いタイミング。

・PC主戦場にBroadwellが登場する。
 こちらは、Intel Core iシリーズ4000番台のHaswellコアの後継で、第5世代Core iプロセッサ、5000番台となる。
 ラップトップ用はQ1、デスクトップ用はQ2からQ3予定。 こちらも22>14nmの微細化で消費電力が大幅削減され、計算モデルでは通常のラップトップが1時間単位で駆動時間延長される。
 ビデオユニットの強化もアリ、CherryTrail同様の進化をたどる。
ビデオユニットは、HD6000/Iris6100だと軽量ゲームが実用レベルになるほかQSV変換が大幅高速化、下位のHD5500と6000番台は越えられない壁になる模様。
 ゲーミングノート等に積まれるモデルはQ3以降となるため、ゲーミングノートなら4000番台HQ+GTX970Mを買うのもアリ。
 こちらも買い換えに良いタイミング。

・GeForceGTX900シリーズが普及。
 980/970はハイエンド向けだったけど、今年は960付近のメインストリームグラフィクスがリリース。
 性能的には970と965/960では越えられない壁があるものの、省電力性能は高く、ビデオボードで120W程度の電源に収まり、システム全体で400W程度の電源でも50%負荷が余裕となるため、電源コストもだいぶ抑えられ、システム全体のコストが抑えられる。

 ネトゲプレイする自作erとしては、今年夏のボーナス時期にCore i5 5000シリーズとGTX970あたりでマシン更新がちょうど良い年になりそう。 IvyBridge以前の機種からなら乗り換えの価値あり。
 あとは、Windowsタブレット、IntelAndroidタブレットが春あたりから更新時期になる。 BayTrail搭載機からでも十分乗り換え価値あり。
 後半にかけては、小型低価格デスクトップ・ラップトップ向けのAtom J1800/1900後継(J2000番台?)も登場が予想され、メディアセンタやホームサーバ等のユーザはここも乗り換えのイイシーズンとなりそう。  メディアセンタ使用では、TS録画からQSVエンコード、更に4K再生まで単体で十分イケるようになる可能性もある。