EOS Kiss X4を買った

 CANONのデジイチシリーズEOSのエントリー版、Kiss X4を購入した。 EOS Kiss DigitalXからの乗り換えなので、X2,X3を飛ばして3世代新しくなった。
 現在、EOSのエントリー版はKiss X50,X5,X4と3機種もある。 X50は解像度が一段と低く、ちょっとしたコンパクトよりも低かったりするので選択肢に入らず、X5とX4での選択だった。
 X5はX4の後継機なんだけど、性能的にはほぼ違いなく、液晶がバリアングル(角度可変)かどうかというだけの違い。 通常の撮影ではファインダーを使って撮影するので、液晶がバリアングルかどうかって言うのは私にとって殆ど意味がない。 唯一、動画撮影するときにはミラーが常時上がるためファインダーに像が映らないので液晶モニターを使うけど、ビデオカメラを持っているので、デジカメで動画を撮影するのは滅多にない。

 一眼と言っても全自動モードでキットレンズを使っているような状態では、重くてデカイだけでコンパクトに劣ることも多々ある。
 じゃあ、何故一眼を買うかと言えば、レンズを交換したりマニュアルモードで撮影することで色々な表現を楽しめる点にある。
 例えば、レンズは超望遠の500mmレンズを使うことで接近できない野鳥などを撮影したり(場合によっては2xテレコンを使って1000mm相当なんていう使い方も)、マクロレンズで豆粒ほどの物を画面いっぱいに撮影したり、魚眼レンズで建造物がにょきにょき伸びる画を撮ったりと楽しめる。  EOSデジタルを使っているのは、20年くらい前にフィルムのEOSを買って、レンズ資産が色々あるので、それを使い回せるボディを買い続けているからだ(レンズはEOS,Nikon,αAマウント等、メーカー事に違う)
 マニュアルモードで言えば、絞りを絞って被写界深度を深くすることで遠方から至近までピントを合わせたり(コンパクトは普通この動作をするけど、デジイチは特に深くピントを合わせられる)、逆に絞りを開放することで被写界深度を浅くすることで前景や背景のピントをぼかす楽しみがある。 シャッタースピードも一般的な範囲でいじる以外に、バルブモードで何十秒、場合によっては数時間単位で露光することで、夜の道路でランプが伸びる像を捕ったり、天体が動いた奇跡を撮影したりとう事が出来て、この辺はコンパクトでは出来ない芸当だ。 日中でも、絞りを絞って露光時間を延ばすと、歩いている人間を画面から消し去ったりすることも出来る(動体は映る分の光量を溜める前に移動してしまうために映らず、静物だけ光量が溜まって像になる)
 後は、色々なアクセサリが使えるのも利点で、大光量のスピードライトやレンズのまわりに取り付けるマクロ用ライト、マイコン内蔵レリーズ(一定間隔で自動でシャッターを切り続ける事が出来る)なんて言うのもあるし、レンズフィルターを使うことで光点を輝かせたり、水面などの反射を押さえたりすることも出来る。

 Kiss DigitalXからの乗り換えと言うことで、一気に世代が上がって解像度が2倍近く(10Mpixから18Mpixに)上がったのだけど、記録メディアがCFからSDに移った影響で、ファイルサイズは上がって書き込み速度は落ちて、連射性能は毎秒1枚程度に落ちてしまったのだが、解像度の高さは良く、高感度モードのノイズも大きく減って良い感じである(従来はISO400ぐらいまでが実用だったが、X4ではISO800でも十分いける) 5D MarkIIを買っていたのだが、こっちは21Mpixあるものの、UDMAのCFが使えるので、毎秒3枚近く撮影できるので、本格的に撮るときにはそちらを持ち出すので問題ないが。
 後は、動画が撮れるようになったのは微妙に便利。 1920x1080のフルHD動画が撮影できるので、ビデオカメラを持っていないときにちょっと撮影という用途に使えるし、高感度撮影では安いビデオカメラよりもいい絵が撮れてしまう(裸眼で見るよりも明るい映像が撮れる) ただし、連続12分しか撮影できないのは寂しい(1シーンなので、シーン分けすればメモリいっぱいまで撮れるので実用上は問題ないが)

 とりあえず、連射性能以外は従来のカメラよりも良い感じだし、4万円程度で購入できたのでまぁまぁいい買い物だったかと思う。